「その木のとこに集合予定」

「やっぱ、あの木の依頼のやつなんだ! へぇ、なんかおもしろそう。ちょっとのぞいて行こうっと」

萌絵がうれしそうに言うので、
「ダメだって。練習だってあるでしょ」
と、止めようとするが、今度はうらめしそうな顔をして私をじっと見た。

「この間の依頼だって、最後にこらしめたのは誰だっけ? それは、あ・た・し」

「それはそうだけど」

「とにかく決まり! ついて行ってダメならあきらめるからさ」

急に元気よく歩き出す萌絵。



うーん、ヘンなことにならなきゃいいけど……。