翌日は、校長先生は一日不在とのことで、私たちの調査も行き詰ってしまった。

時間がないのにあせる気持ちばかり強くて、なかなかうまくいかない。

亜実は夕方前から市役所に直談判に行ってしまったが、夜の電話では『やはり区画整理を引き延ばすのは難しい』との報告をしてきた。

なにをしてよいのかわからずに、時間だけが過ぎてゆく感覚。

モヤモヤした気分を抱えながら、いつの間にか日曜日。

朝からベッドでゴロゴロしていると、1階で電話の鳴る音が。


お母さんが出てくれるよな……。


半分眠った状態で、ぼんやりと天井を眺めていると、


ドタドタドタ


と、すごい足音がしたかと思ったら、勢いよく部屋のドアが開いた。