なんだか……。


不思議な感覚だった。


同い年の楓が、こんなふうに思えるなんて。

少々、自分の無知を反省。


「楓の気持ちはわかった。どこまでやれるかわかんねぇけど、とりあえずやるか」

涼がそう言って私と亜実を交互に見た。

「作戦会議ですね」

亜実がバッグから、いかにも高価なスケジュール帳を取り出した。

私もカバンをゴソゴソ。

よれよれになったプリントの裏紙しかない。

とりあえずそれとペンをかまえる。