「亜実の意見は?」

「そうですね。未希さんのカードに解決できる方法がある、と出ているのなら試してみてもよいかもしれませんね」

「えっ、ホント?」

「しょうがねーだろ」

涼が降参のポーズをしてみせた。

「そんな必死な顔見せられちゃーな。とりあえずやってみるか」

「やった!」

思わず立ちあがろうとした私の頭を涼の手がおさえこむ。

「最後まで聞け」

「なによ」

またソファにドスンと腰を落としながら文句を言う。