こんなヤツに片想いしてるなんて、ほんと自分が情けないけれどこの感情は消えてくれないんだよねぇ。

涼の言葉を無視して最後のカードを引く。


問題を“解決するためのヒント”のカード。


おそるおそるめくると……。


『天と地が逆さまに描かれている』絵。

地面が上にあり、天を見おろしている不思議な絵だ。

「これ、どういう意味?」

涼がその絵をのぞきこむ。

「【逆転の発想】、だったと思う。あんまり出たことないな」

「ふうん」

涼はなにやら考えこんでいたが、やがて亜実を見やった。