期待もたせるような言い方をしたのが悔やまれる。


……よし。


おもむろにカバンを開けてゴソゴソと探し出す。

「おい、未希。今回ばかりはそれを使っても」

私がしようとしていることを理解してか、涼が口をはさんできた。

「いいの。できるかぎりのことをしてから断りたいから」


ようやくカバンの底から『フォーチュンカード』をみつけて取り出す。

カードが良い未来を示せば、まだ可能性があるかも。


「教えて。あの木の“今の現状”と“未来”を」


机にカードを広げる。



この中から、まず1枚。