小柄なところは、隣で聞き耳を立てている萌絵と似ているが、どちらかと言うと大人しい子なのかな?

「それで、どんな依頼なの?」

私が尋ねる。


ここまでは順調。


楓は、「あ、うん……」と、少し姿勢を正した。

「ここでお願いした依頼、ってさ。必ず聞いてもらえるの?」

「それはね、夕方に部のみんなで話し合って受けるかどうかを決定するんだ。だから、絶対とは言えないんだよね」

と言っても、『非公式な部』だし、この間の依頼からまだひとつも新規は来てないんだけどね。