だけど……。


涼の横顔を見る。


そして、亜実の顔も。


このふたりとなら、ひょっとしたら楽しいかもしれない。


それに、なにをしたいのかわからない私が、他の人のお手伝いができるなら、それはそれで意味があることなのかも。

「入部します。私も『お助け倶楽部』に入れてください」

きっと、やっているうちに意味を見いだせる気がしたから。

「そうこなくっちゃ!」

涼が私の頭をくしゃくしゃと触った。


それがなんだか心地よい。