翌日は曇り空。


萌絵は宿題を忘れてきたので私のノートを写すのに必死。

私はみんなとお弁当を食べながら、恋バナをしばらく聞いて、ツッコミを入れてはしゃぐ。

ノルマをこなすようにたわいもない話をしたあと、萌絵の席を見た。

まだ必死に書いている。

自分の中でなにかとなにかが戦っている。


もやもやとした気持ち。


気持ち悪い。


「未希、腹でも痛いのか?」

そう声をかけてきたのは、中学から一緒の有川琥太郎。