昼休みのベンチ。

今日は涼だけでなく亜実もいた。

ふたりとも私の顔を見ると、にっこりとほほえんだ。


あの解決から3日がたとうとしていた。


「あれからどうなったんですか?」

3人でベンチに並んで座る。

「太一は野球部をクビになったらしい。校長からもきつい説教をくらったみたいだな」

あいかわらずの優しい横顔でグラウンド見ている涼。

「そう……。紗江さんは?」

その質問には亜実が答える。