___その時だった。 部室の扉がバーンと開くと、そこに立っていたのは、 「ええええ?」 またしても、萌絵と琥太郎だった。 「なに、おたくら?」 不機嫌を前面に表す太一に、はじめに答えたのは琥太郎。 「君のやったことは犯罪っちゅうやつです」 「なに言ってんの?」 バカにした笑いを含ませた声で太一は言う。 「偽の証拠を作って相手をおとしいれようと画策した、これは『詐欺罪』にあたります」 「はぁ?」