「知れば知るほど、紗江さんは絶対に浮気しないって確信したの」
私が浮気している設定にした芝居にさえ、『浮気はしないほうがよい』とまで言ってたし。
そんな正義感の強い紗江が浮気するとは、とても思えない。
「それに、この千佳さん」
亜実が横を向いて言う。
「千佳さんは、生徒会室に来たとき、それはそれは演技が上手でした。涙まで流して、あやうく私も信じそうになったんです」
たしかに、あのときの千佳にはだまされかけた。
占いでは、たしかに『後悔』や『崩壊』と出ていたけれど、それを『紗江の浮気を知ってて黙っているという罪悪感』にすり替えてみせたのだから。
本当の罪悪感は『親友を裏切っている』ということだったのだ。
私が浮気している設定にした芝居にさえ、『浮気はしないほうがよい』とまで言ってたし。
そんな正義感の強い紗江が浮気するとは、とても思えない。
「それに、この千佳さん」
亜実が横を向いて言う。
「千佳さんは、生徒会室に来たとき、それはそれは演技が上手でした。涙まで流して、あやうく私も信じそうになったんです」
たしかに、あのときの千佳にはだまされかけた。
占いでは、たしかに『後悔』や『崩壊』と出ていたけれど、それを『紗江の浮気を知ってて黙っているという罪悪感』にすり替えてみせたのだから。
本当の罪悪感は『親友を裏切っている』ということだったのだ。