「ああ、模様?」

「そう。昨日のは三毛猫。こっちはキジトラ」

「顔は一緒だね」

そう言うと、
「大量生産だしね」
いやにそこのところは現実的に答えてる。

何気なく男子を見ると、昨日とまったく同じようにグラウンドに視線を送っている。


あれ?


なにか違和感……。


ああ……。


彼は、ベンチのはしっこに腰かけている。