「ねぇ、木島ってだあれ?」

この声。

「おい、未希。お前、彼氏いたっけか?」

続くこの声。


振り向くと、

「げ」

なぜかそこには、萌絵と琥太郎が立っていた。


頭が真っ白になる……。


よりによって、ふたりがいるなんて。

このお芝居ももう終わりか、と思ったその時、涼がふたりに近づいて声をあげた。

「聞いてくれよ。こいつ、浮気してたんだよ!」