「さ、未希さんも」

言われたので仕方なく、亜実の横に腰かけた。


ちょうどその子が斜め前に座っている形となる。


亜実は相変わらずのきれいな姿勢で、

「あなた、2年6組の斎藤千佳さん?」

と、改めて尋ねた。

「はい……。あの、あたしなにかやらかしましたか?」

不安そうに斎藤千佳は亜実の顔色をうかがった。


それはそうだろう。


生徒会長に呼び出されたのだから。