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「こんにちは、洗濯部です!」
「こ、こんにちは洗濯部です……」
放課後、いまだぎくしゃくしながら私たちはグラウンドを歩いていた。朝から降り続いていた雨は少し止み、傘を差さなくても大丈夫なくらいの小雨になっていた。
「どうした、今日お通夜みたいだな」
そう言われても否定できない雰囲気を、きっと私たちは醸し出していたのだろう。
駆け寄ってきた村瀬さんの爽やかな笑顔が、今日はより一層眩しく思えた。
「別にいつも通りだけど」
「ふーん、そっか」
そう呟く声は腑に落ちてなさそうだけれど、葵ちゃんも真央くんもやっほー、と笑いかけてくれる村瀬さん。私たちの力だけでは修復できないような溝をその笑顔が埋めてくれるような気がして、私は無性に縋りたくなった。