出来上がったチーズバーガーをもらうと、あたしは、散歩コースも設けられている少し広めの公園へと向かった。
ウォーキングしている人や、子供連れのママさん、そんな人たちを横目に、ベンチに座ると空腹を満たし始めるあたし。
むしゃくしゃした気持ちをぶつけるみたいに、チーズバーガーにかぶりつく。
“可哀想”。そんな屈辱的なことを言われたことを思い出す。
何よそれ。同情なんかいらない。
やっぱり、椿くんとあたしなんか全然同じなんかじゃない。少しでもあたしの気持ちをわかってくれているのなら、傷をえぐるようなことをわざわざ言ったりしてこないもん。
“友達”は、自分が独りにならない為にそばに置いておくだけの存在。
なんて、あたしがそう思い込んで、新しく“友達”ができた時に万が一裏切られても自分が傷つかないようにしているだけ。
そんなこと、椿くんに言われなくたってわかってるもん。
でもさ、信じていた友達に、彩芽にあんなことを言われたら、そう思い込んでしまったって仕方ないでしょ……?
少なくとも、彩芽にとってのあたしは、その程度の存在だったってことなんだから。