信じていた“友達”に裏切られて、それから“友達”が信じられなくなって、結果的に“友達”という存在を歪んだ方にとらえるようになったあたし。


いろんな言葉を並べたところで、本当はそんなの違うってわかってた。


わかってたけど、トラウマが頭の中を支配してしまうからどうしようもなくて。


“友達”というのは、自分が独りにならない為の存在。もっと悪く言ってしまえば、そう、道具だ。自分を強く見せる為の道具。


そう自分に言い聞かせるように思い込み、最初に目をつけたスミレにこだわることしかできなかった。


そんなダメな自分から、今まで必死に目を背けてきたのに。



“可哀想”。



椿くんは、その一言だけであたしに現実を突きつけてきた。


その通りだよ。
あたしは裏切られたことがきっかけで、自分が傷つかない場所を子供みたいに必死になって守る、ただの可哀想で情けない奴なんだ。