「今までごめんなさい!スミレの“皆でいたい”っていう気持ちを無視して、自分のことしか考えてなかった!3人で仲良くなんて、あたしは絶対できないと思ってた、絶対独りぼっちになっちゃうって思ってたの!」


思い浮かぶのは、彩芽と蘭。
3人で仲良くしようと思っていたあたしは、いつの間にか独りぼっちになっていた。


どうせ、今回だってそうなると思ってたから、今まであたしは必死だった。
スミレの気持ちとか、芹香のいいところとか、全部見えなくなってしまうほど、とにかく必死だったの。


「でも、そんなことないんだってわかった。3人共が、皆と仲良くしたいって思ってたらきっと大丈夫なんだって!あたしが1番、“3人仲良し”を邪魔してた!
スミレに嫌われてもしょうがないと思う……。でも、許してもらえなくても謝りたい!本当にごめんなさい!」


心の底からのあたしの謝罪。スミレが目を丸くする。


雪くんが前に言っていた、許してもらえなくても謝りたい、という気持ち。あたしもただ、それだけだった。