――ドン……ドン……。 「ん……?」 どこからか、何かが壁にぶつかるような音が聞こえてきた。 ドン、ドンというリズムは一定で、崩れない。 何だろう、この音。 上から……? 上といっても、この学校は3階までなので、この上となると屋上しかない。 誰かいるのかな。昼休みとかならまだしも、下校時間も迫ってるというのに、何もない屋上で何で……。 不思議に思いながら、あたしはなんとなく屋上へと続く階段をのぼりはじめた。