何なのよ、もう!
確かに、相変わらずのスミレと芹香の様子を見て、あまりいい気分ではなかったけど!
椿くんは、優しいこともあれば、こんなふうにあたしの気分を害するようなことまでしてくるから、よくわからない。
何より、この前みたいに笑うことはほとんどなく、常に無表情だから。
まあ、別にいいんだけどさ!
「ねーねー、最近なずなと椿くん、すっごい仲良しじゃない!?」
その日の昼休み。
嫌だけど、あたしとスミレと芹香のいつもの3人でお昼ご飯を食べている時のこと。
芹香が、突然キラキラした目であたしを見ながら言ってきた。
「……え?」
「なんか、授業中とかもそうだし、たまに休み時間も話してたりするじゃん!」
きょとんとするあたしはよそに、芹香は何故か楽しそうだ。
「それは、たまたま……成り行きで……」
なんだか恥ずかしくなってきて弁解するものの、芹香はハイテンションになるばかり。