「からダが重イ……助ケて、オ母さン……」
これは……本当に彩乃なの!?
だったらどうしてこんな事に……何をすればこうなるの!?
「な、な、何これ!!彩乃はどこに……あ、彩乃!!」
目の前の異形の物体を、おばさんは彩乃と認めたくないのか、半狂乱で叫び出した。
私だって信じられないけど、もはや手かどうかも分からないものに握られている携帯電話は間違いなく彩乃の物だったから。
「こ、来ないで!化け物っ!!」
おばさんが、ゆっくりと這ってくる彩乃に向かって、スリッパや携帯電話を投げ付ける。
それらは彩乃に当たり、ドロドロの身体をますます崩して……部屋の入り口の手前で彩乃は、必死に手を伸ばしながら、その動きを止めたのだ。
まるで、悪夢でも見ているかのような感覚。
ふわふわとしたものに包まれて、彩乃の身に何が起こったのかを知る事も出来ずに。
私達は、ドロリとした物体の中にある、彩乃の顔を放心状態で見詰めていた。
パニックになりながらも、必死に考えていた事は、彩乃が例のおまじないに失敗して、大切な物を奪われたんだという事。
どんな願いを叶えようとして、こんな姿になってしまったのか。
目の前の彩乃は、もう何も話してはくれなかった。
これは……本当に彩乃なの!?
だったらどうしてこんな事に……何をすればこうなるの!?
「な、な、何これ!!彩乃はどこに……あ、彩乃!!」
目の前の異形の物体を、おばさんは彩乃と認めたくないのか、半狂乱で叫び出した。
私だって信じられないけど、もはや手かどうかも分からないものに握られている携帯電話は間違いなく彩乃の物だったから。
「こ、来ないで!化け物っ!!」
おばさんが、ゆっくりと這ってくる彩乃に向かって、スリッパや携帯電話を投げ付ける。
それらは彩乃に当たり、ドロドロの身体をますます崩して……部屋の入り口の手前で彩乃は、必死に手を伸ばしながら、その動きを止めたのだ。
まるで、悪夢でも見ているかのような感覚。
ふわふわとしたものに包まれて、彩乃の身に何が起こったのかを知る事も出来ずに。
私達は、ドロリとした物体の中にある、彩乃の顔を放心状態で見詰めていた。
パニックになりながらも、必死に考えていた事は、彩乃が例のおまじないに失敗して、大切な物を奪われたんだという事。
どんな願いを叶えようとして、こんな姿になってしまったのか。
目の前の彩乃は、もう何も話してはくれなかった。