結局、南部君に返信をする事も出来ずに、私は再び眠りに就いた。
その後も夜中に何度も目が覚めたけど、特に変わったような夢を見る事もなくて。
体調が回復したのは日曜日の夕方だった。
昨日の昼から何も食べていないから、さすがにお腹が減ってしまって、リビングで晩御飯を待っていた。
お母さんが料理をしている横で、毎週日曜日の夕方に放送しているアニメを見ながら。
「ただいまー。おおおおっ?菜々、元気になったのか?」
美味しそうな料理の匂いが漂って来た頃、お父さんが仕事から帰って来た。
「うん。熱も下がったし、調子も良いよ」
ソファに座っている私の隣に腰を下ろし、ニコニコと笑い掛ける。
お父さんにはききたい事もあったし、丁度良いや。
「そう言えばお父さん、昨日話してた保健室の先輩って……もしかして幸村さん?」
私がそう尋ねると、驚いた表情を私に向けた。
「あれ?名前を言ったか?いや、言ってないよな。そうだよ、幸村さんだ。菜々に言われるまで、思い出せなかったのに」
不思議そうに首を傾げるけど、そうじゃないよ。
私が幸村さんを、夢の中で見たから。
いや……今思えば、夢と言うにはあまりにも鮮明で、見ていた私が何も出来なかったな。
その後も夜中に何度も目が覚めたけど、特に変わったような夢を見る事もなくて。
体調が回復したのは日曜日の夕方だった。
昨日の昼から何も食べていないから、さすがにお腹が減ってしまって、リビングで晩御飯を待っていた。
お母さんが料理をしている横で、毎週日曜日の夕方に放送しているアニメを見ながら。
「ただいまー。おおおおっ?菜々、元気になったのか?」
美味しそうな料理の匂いが漂って来た頃、お父さんが仕事から帰って来た。
「うん。熱も下がったし、調子も良いよ」
ソファに座っている私の隣に腰を下ろし、ニコニコと笑い掛ける。
お父さんにはききたい事もあったし、丁度良いや。
「そう言えばお父さん、昨日話してた保健室の先輩って……もしかして幸村さん?」
私がそう尋ねると、驚いた表情を私に向けた。
「あれ?名前を言ったか?いや、言ってないよな。そうだよ、幸村さんだ。菜々に言われるまで、思い出せなかったのに」
不思議そうに首を傾げるけど、そうじゃないよ。
私が幸村さんを、夢の中で見たから。
いや……今思えば、夢と言うにはあまりにも鮮明で、見ていた私が何も出来なかったな。