「分かってないな。旨い物は匂いがきついんだよ。世界の食べ物も、臭い物は旨いんだぞ?」
しょうがの味を消すように、お味噌汁に豚肉を浸してから、ご飯の上に乗せて食べる。
そこまでしてしょうがの味がするのが嫌なのかと思ってしまう。
「確かにそうかもしれないっすけどね。だからって、臭い物ばかり食べるわけにもいかないでしょ」
何をしていても、次から次へと話が出て、聞いていて飽きないな。
私もこれくらい話を引き出せるなら、幽霊と話をするのも楽なんだけどな。
「二人は仲が良いですね。いつからの知り合いなんですか?」
二人が話しているからって、割って入れないようでは、幽霊となんて話せないから。
「うん?俺の事を詳しく知りたいんだな。潤とは……15年の付き合いかな?」
「15年って……南部君が生まれてすぐじゃないですか。だから何でも知っているんですね」
ハシゴをかける事も、料理に文句を言う事も出来るはずだよ。
そんなに長い間一緒にいるなら、南部君の親にしてみても、自分の子供みたいな感覚なんだろう。
「二年前まで隣に住んでたからね。中学生になって、先輩って呼べってうるさくて」
そうだったんだ。
なんか、その光景が簡単に想像出来るよ。
しょうがの味を消すように、お味噌汁に豚肉を浸してから、ご飯の上に乗せて食べる。
そこまでしてしょうがの味がするのが嫌なのかと思ってしまう。
「確かにそうかもしれないっすけどね。だからって、臭い物ばかり食べるわけにもいかないでしょ」
何をしていても、次から次へと話が出て、聞いていて飽きないな。
私もこれくらい話を引き出せるなら、幽霊と話をするのも楽なんだけどな。
「二人は仲が良いですね。いつからの知り合いなんですか?」
二人が話しているからって、割って入れないようでは、幽霊となんて話せないから。
「うん?俺の事を詳しく知りたいんだな。潤とは……15年の付き合いかな?」
「15年って……南部君が生まれてすぐじゃないですか。だから何でも知っているんですね」
ハシゴをかける事も、料理に文句を言う事も出来るはずだよ。
そんなに長い間一緒にいるなら、南部君の親にしてみても、自分の子供みたいな感覚なんだろう。
「二年前まで隣に住んでたからね。中学生になって、先輩って呼べってうるさくて」
そうだったんだ。
なんか、その光景が簡単に想像出来るよ。