川沿いを歩き、病院の方に向かっていると思われる南部君。
私はその後に付いて、弘志さんの言葉の意味を考えていた。
幽霊が憑いている……。
それが本当だとすると、一回目の儀式の時に憑いたのかな。
背中を向けて音楽室の前を指差す幽霊は、生徒玄関の中にいたはずだけど。
でも、私の家に現れたし。
そう考えると、どんな幽霊が憑いているのか分からないけど、あんな夢を見たり、家に幽霊が現れるのも、幽霊のしわざだと考えると納得は出来るかな。
「弘志の野郎。俺の可愛い菜々にだけ反応しやがって。親友の俺の立場はどうなる!」
何やら文句をこぼしながら、私の隣で自転車を押している向井さん。
そう言われると……弘志さんから言葉を引き出してしまった私が悪いようにも聞こえちゃうな。
「それにしても、菜々の後ろに幽霊がいる?今もいるのかな?」
「私には分かりません。弘志さんみたいに、昼でも幽霊が見えるわけじゃないですから」
夜だけでも怖くてたまらないのに、昼にまで見てしまったら、発狂してしまうかもしれない。
鏡を見たら後ろに……なんて、勘弁してほしいよ。
そうならない為には、何が何でも二回目を成功させなければならない。
失敗は許されないのだ。
私はその後に付いて、弘志さんの言葉の意味を考えていた。
幽霊が憑いている……。
それが本当だとすると、一回目の儀式の時に憑いたのかな。
背中を向けて音楽室の前を指差す幽霊は、生徒玄関の中にいたはずだけど。
でも、私の家に現れたし。
そう考えると、どんな幽霊が憑いているのか分からないけど、あんな夢を見たり、家に幽霊が現れるのも、幽霊のしわざだと考えると納得は出来るかな。
「弘志の野郎。俺の可愛い菜々にだけ反応しやがって。親友の俺の立場はどうなる!」
何やら文句をこぼしながら、私の隣で自転車を押している向井さん。
そう言われると……弘志さんから言葉を引き出してしまった私が悪いようにも聞こえちゃうな。
「それにしても、菜々の後ろに幽霊がいる?今もいるのかな?」
「私には分かりません。弘志さんみたいに、昼でも幽霊が見えるわけじゃないですから」
夜だけでも怖くてたまらないのに、昼にまで見てしまったら、発狂してしまうかもしれない。
鏡を見たら後ろに……なんて、勘弁してほしいよ。
そうならない為には、何が何でも二回目を成功させなければならない。
失敗は許されないのだ。