「なになにぃ?二人だけでわかってないで、私にも教えてよ」


「わかったわ、真弥ちゃん。先生は言ったわね?『事態が収まるまで』って。それに、鏡を取り外したとも言ったし、先生達は間違いなくこの事を知ってるというわけよ」


まあ、それは私もわかるけどさ、他にもわかった事があるような口ぶりだったけど。


「でも、鏡の数字の事を聞く前に行っちゃったよね。あれは何なんだろう?」


「さあ?だけど、もしもこの後誰かが幽霊に殺されたら、数字の謎は解けそうね」


誰かが殺されたら……か。


確かに、数字が人数を示しているとしたら、今日中に誰かが殺されたら数字は減る。


数字が日数だとしたら、今日何人殺されたとしても、数字が減る事はない。


理屈ではそうなんだろうけど、誰かが死ぬ事を待っているようで、良い気はしないな。


「うわー、次は私にならないように気を付けないと。あんな死に方だけは絶対に嫌だし」


「うん、そうだね。このまま誰も死なずに、収まってくれれば……」


と、私と真弥ちゃんが呟いた時、影宮さんは小さく首を横に振って目を見開いたのだ。











「それはないわ。明日になれば……何人か死ぬわ」