「私達の教室!?嘘でしょ!?」


その悲鳴に振り返ると、教室から飛び出して来る生徒達の姿がそこに。


ホームルームの時にあれだけ騒いでいたから、いつかはこうなるんじゃないかと思っていたけど……早過ぎるよ!


「おいおい、何が起こったんだよ!」


「行った方が良さそうね。最悪の事態の始まりよ」


フフフと、不気味な笑みをこぼし、小走りでC組の教室に向かった影宮さん。


私達もその後に続き、教室の前にやって来ると……。











「な、なに……これ」










廊下に飛び出す生徒を掻き分け、教室の入り口に辿り着いた私達は……椅子の座面に足を、机の上に腰を下ろし、恍惚の表情で天井を見上げている男子生徒の姿があったのだ。


その前には、教室の後ろに置かれていた鏡と……腹を裂かれた前田君の遺体。


床は血塗れになり、鏡と男子生徒は返り血を浴びて赤く染まっていた。


「なんだよ……うぷっ!!これは、お前がやったのか!伊達!!」


そのあまりに凄惨な光景に、吐き気をもよおした京介。


なんとかそれに耐え、机に座っている男子生徒(ダテマサル)を問い詰めた。