「ああ?別に良いだろ。気になるから来たんだよ」


ボリボリと頭を掻いて、早く話を聞かせろと言わんばかりに影宮さんを見る京介。


「いやいや、この集まりはなんなんだい!?僕は何の為に連れて来られたんだい!?」


さすがに、私と真弥ちゃん、影宮さんと京介と樹森君。


こんな事がなければ、まず一緒にはならないメンバーだけに不安なのだろう。


「説明せずに連れて来たのね?まあ良いわ。キモタク君、あなた……鏡の中の幽霊を見たわね?」


影宮さんがそう言うと、ビクッと身体を震わせる。


首を横に振って、否定するかと思ったら……諦めたかのようにブレザーを脱ぎ、カッターシャツを捲って腕に巻かれた包帯を私達に見せたのだ。


「昨日の帰り、教室の後ろにあった鏡に変なものが映って……それが家まで付いて来たんだ」


皆と同じ状況……その後、襲われたのだろう。


この腕の傷は、ナニかから逃げ切った証。


「私達の共通点は、幽霊に命を狙われているって事ね。探せばまだまだ出てくるかもしれないかもしれないけど、とりあえず私達はこのメンバーで固まってましょう」


「?それは良いんだけど、他にもいるなら皆集まれば良いんじゃないの?」