「私達が知るべきなのは、あの数字の意味ね。トイレの『9』しか知らないからなんとも言えないけど、人数なのか、日数なのか……それが気になるわね」


死んだ片桐さんは十中八九、ナニかに殺されただろう。


そうだとすると、片桐さんの鏡にも数字が書かれているに違いない。


それさえ見る事が出来れば、人数か日数かはわかるのに。


「ねえねえ、影宮さんって名前なんていうの?私を真弥ちゃんって呼んでくれてるから、名前で呼びたいんだけど」


真弥ちゃん……今はそれはどうでも良いと思うんだけど。


「……やっぱり好きじゃないわ。私の名前は美奈よ。言わなくても、どうせ調べるだろうから言うけど」


あ、言うんだ。


それより、影宮さんの名前が美奈だと、私も初めて知ったよ。


「美奈ちゃんね。わかったよ。で?何の話だっけ?」


「えっと、数字が人数か日数かって話だけど……」


やっと話が戻ったと、私がそこまで行った時、始業のチャイムが鳴ってしまい、教室に行かなければならない時間になったと気付かされた。


「……仕方ないわね。とりあえず休み時間にここに集まりましょう。情報はないけど、これからの事も話をしなきゃね」


影宮さんと別れて、私と真弥ちゃんは教室へと向かった。