もうダメだ!
そう思った時。
「テメェ一人で行きやがれ!!」
京介が……原田先生が落としたナイフを拾い、私を掴んでいる腕に刺したのだ。
その瞬間、原田先生の手の力が弱まり、私から離れた。
でも、私の勢いも止まらない。
鏡に……触れる。
「おっと、菜月は行くんじゃねえよ」
ギリギリだった。
鏡面まで数センチという所で、京介に抱きかかえられて、私は動きを止める事が出来たのだ。
だけど……これはどういう事なのか。
鏡の中に原田先生とナニかの姿が見えて、鏡面から出ていた触手のような物が鏡に戻って行く。
そしてそれが、完全になくなったと同時に、鏡面のマーブル模様がなくなり、一枚の鏡へと姿を変えたのだ。
私と京介、その背後には影宮さんの遺体と原田先生、さらに原田先生にしがみ付くナニかの姿。
そんな中、鏡の中のナニかが、ゆっくりと口を開き始めた。
「鏡を……壊して」
それは私にあてられたメッセージ。
ナニかは原田先生を引きずり込んで、目的を果たせたのか……満足気な不気味な笑顔でそう言った。
そう思った時。
「テメェ一人で行きやがれ!!」
京介が……原田先生が落としたナイフを拾い、私を掴んでいる腕に刺したのだ。
その瞬間、原田先生の手の力が弱まり、私から離れた。
でも、私の勢いも止まらない。
鏡に……触れる。
「おっと、菜月は行くんじゃねえよ」
ギリギリだった。
鏡面まで数センチという所で、京介に抱きかかえられて、私は動きを止める事が出来たのだ。
だけど……これはどういう事なのか。
鏡の中に原田先生とナニかの姿が見えて、鏡面から出ていた触手のような物が鏡に戻って行く。
そしてそれが、完全になくなったと同時に、鏡面のマーブル模様がなくなり、一枚の鏡へと姿を変えたのだ。
私と京介、その背後には影宮さんの遺体と原田先生、さらに原田先生にしがみ付くナニかの姿。
そんな中、鏡の中のナニかが、ゆっくりと口を開き始めた。
「鏡を……壊して」
それは私にあてられたメッセージ。
ナニかは原田先生を引きずり込んで、目的を果たせたのか……満足気な不気味な笑顔でそう言った。