「すぐに学校に行くわよ。準備をしたらすぐに!」


私がのんびりと構えていたのに気を悪くしたのか、影宮さんはすぐさま立ち上がり、服を着替え始めた。


私もそれに急かされるように、慌てて着替えて学校に行く準備を始める。


歯磨きをして、髪を整えて、朝ご飯は食パン一枚。


何をそんなに急いでいるのだろうと思ってしまうほど、影宮さんは焦っている。


そして、いつもより20分も早く家を出た。


「ね、ねえ。影宮さんどうしてそんなに急いでるの!?」


「あの夢を見て、桐山さんはどう思ったの?本当に皆が必死になって欠けた鏡を探すと思う?」


え?どういう事?私はそう思っているけど、そうじゃないの?


あんな夢を見てまで、伊達君みたいに人を殺そうとする人はいないと思うけど……。


「私なら、探そうと思うかな?」


「……そうね。私もそう思う。だけど昨日、原田先生が言っていたでしょ?鏡を探すという事は、嫌でも鏡に近付くという事よ。つまり、死の危険性が格段に跳ね上がるかもしれないの」


ついうっかり、鏡の中に映るナニかを見てしまったら。


そう考えると、私達が探すから、何もしないでいてほしいという事だと、言われて影宮さんの真意に気付いた。