そこまで考えた時、私はハッとした。


まさか、残りの三枚の鏡も、もうすでに誰か殺されていて、その姿が映るんじゃないかと。


怖いけど、ゆっくりと次の鏡に近付いた私は、その鏡面に視線を向けた。
















数字は……書かれていない。


という事はきっと、他には誰も死んでいなくて、ナニかが言ったというタイムリミットまではギリギリ余裕があるという事。


「それでも、あと三人なんだよね」


私達に残された時間は少ない。


鏡にナニかが映る様子もないし、少し安心して、鏡に映る自分の姿を見た時……私は気付いてしまった。













顔が……見えない。















いや、それだけじゃない。


私は部屋着を着ているはずなのに、鏡に映る私は制服で。


胸から上が、黒いモヤが掛かったように見えなくなっていたのだ。


だけどわかる、女子生徒の制服。


これは……何?


慌てて次の鏡を見ると、今度は男子生徒の制服を着た人物。


最後の一つには……それすらもわからず、全体にモヤがかかっていた。


それが何を意味するのか……あまり考えたくはなかった。