影宮さん……話し始めてまだ間もないのに、そんな風に思ってくれてるんだ。


なんだか嬉しいな。


だけど、嬉しいだけに、影宮さんがその罪の意識に押し潰されないか心配だ。


「それよりも、私達がしなければならない事があるのよ。今日、殺されなかったとしても、明日は殺されるかもしれないじゃない?」


明日は……か。


さっきも話に出たけど、真弥ちゃんはどうしたかな。


スマホを取り出して、メッセージを確認するけど、真弥ちゃんからの連絡はない。


ちょっと連絡してみようかな。


学校にもいなかったし、無事に家に帰ったのかどうかが気になる。


アプリを開き、真弥ちゃんにメッセージを送る為に画面に指を置いた。


「真弥ちゃん大丈夫?もう家に帰ってる?」


そんなメッセージを送って、返事を待った。


ベッドに腰を下ろして、カーペットの上に座った影宮さんに視線を向けた。


「殺されないうちに、欠けた鏡を探して……それで……どうすれば良いんだろう?」


「……さあ?さっぱりわからないけど、ナニかが持っているガラス片が、鏡の欠けた部分だとすると……元に戻せば何かが起こるのかしら?」