昼食を食べて、私達は部屋に行く事に。


部屋を出て、脱衣所のドアを見ると……大丈夫、閉まってる。


背後が気になるけど、急いで階段を駆け上がり、一番奥の私の部屋に。


「ここが私の部屋だけど……テーブルの上に鏡があると思うから、伏せてあるか見てくれない?」


真弥ちゃんの家で、鏡が起きてたという事もあったから、ドアを開けるのが怖い。


「わかったわ。万が一鏡がこっちを向いていた時の事を考えて、桐山さんは隠れていて」


影宮さんに言われるままに壁に隠れて、様子を伺う。













カチャッ……。












ドアが開き、緊張感が高まる。


「こ、これは……一体どうしたと言うの?」


私が想像していた反応じゃない。


それは、何か恐ろしい物を見たかのような……そんな感じだ。


「な、何……お、驚かさないで。教えてよ」


入り口の前に立ったまま、微動だにしない影宮さんの腕を突いて尋ねる。


「大変よ、桐山さん。部屋に泥棒が入ったかもしれないわ!」


「えっ!?」


慌てて確認した部屋の中。


テーブルの上の鏡は伏せられているまま。


それに部屋は……私が出た時と変わらない状態だった。