さっきは運良く、ナニかが移動したから助かったものの、次はどうなるかわからない。
廊下を歩いて、樹森君が殺された階段に差し掛かると……。
そこに、原田先生が神妙な面持ちで、屈んで樹森君を見ていたのだ。
「なんでこんな事に……これじゃあ、あの時と同じじゃないか」
ドンッと、握り締めた拳を壁に打ち付けて、悲しそうに俯いた。
あの時と同じ……過去にも同じ事があったなら、終わらせる方法だって知っているんじゃないかな?
チラリと影宮さんの方を見ると、どうやら私と同じ事を考えていたようで、ニヤリと不気味な笑顔を私に向けていた。
そんな事をしている私達に、原田先生は気付いたようで、慌てて樹森君の遺体から飛び退いて、ポケットから何かを取り出したのだ。
「……お、お前達が樹森を殺したのか?」
警戒するように私達を睨み付けて、取り出した何かを両手で持った。
「んなわけねえだろ!樹森は……伊達に殺されたんだよ」
いつも態度が悪い京介。
昨日みたいに疑われるかなと思ったけど……先生は安心したような吐息を漏らした。
「そうだな……返り血を浴びてないから、お前達がやったわけじゃなさそうだ」
廊下を歩いて、樹森君が殺された階段に差し掛かると……。
そこに、原田先生が神妙な面持ちで、屈んで樹森君を見ていたのだ。
「なんでこんな事に……これじゃあ、あの時と同じじゃないか」
ドンッと、握り締めた拳を壁に打ち付けて、悲しそうに俯いた。
あの時と同じ……過去にも同じ事があったなら、終わらせる方法だって知っているんじゃないかな?
チラリと影宮さんの方を見ると、どうやら私と同じ事を考えていたようで、ニヤリと不気味な笑顔を私に向けていた。
そんな事をしている私達に、原田先生は気付いたようで、慌てて樹森君の遺体から飛び退いて、ポケットから何かを取り出したのだ。
「……お、お前達が樹森を殺したのか?」
警戒するように私達を睨み付けて、取り出した何かを両手で持った。
「んなわけねえだろ!樹森は……伊達に殺されたんだよ」
いつも態度が悪い京介。
昨日みたいに疑われるかなと思ったけど……先生は安心したような吐息を漏らした。
「そうだな……返り血を浴びてないから、お前達がやったわけじゃなさそうだ」