「き、樹森!?嘘だろ……」
今まで話していたのに……突然目の前で起こった光景を、私はどう理解すれば良いのかわからなかった。
「二人とも気を付けて……そこにナニかがいるわよ」
動揺する私の腕を引っ張り、自分の後ろに隠すように前に出る影宮さん。
「邪魔だよ、キモタク君。やあ、影宮さん。自習室であんな事があったのに、慌ててないようだったから後をつけさせてもらったよ」
そう言って、樹森の遺体に見向きもせず、階段を上がって来たのは……伊達君。
私達の後をつけていたと言うなら、他に誰も殺してはいない……と思いたいけど。
「あらあら、ストーカーかしら?私をストーキングするなら、それ相応の代償を覚悟する事ね。フフフ……」
肩を小刻みに震わせて笑う影宮さん。
まんざらでもないんじゃないかと思ってしまうよ。
「美術準備室に何があるか知らないけど……この楽しいゲームが万が一終わってしまうと困るんだよ。嫌なやつを合法的に殺せるチャンスなんてないんだからさ」
その言葉は、ナニかが鏡に映り込んだ時と同じような悪寒を私に感じさせた。
冷気の塊が私の肌を撫でたような。
今まで話していたのに……突然目の前で起こった光景を、私はどう理解すれば良いのかわからなかった。
「二人とも気を付けて……そこにナニかがいるわよ」
動揺する私の腕を引っ張り、自分の後ろに隠すように前に出る影宮さん。
「邪魔だよ、キモタク君。やあ、影宮さん。自習室であんな事があったのに、慌ててないようだったから後をつけさせてもらったよ」
そう言って、樹森の遺体に見向きもせず、階段を上がって来たのは……伊達君。
私達の後をつけていたと言うなら、他に誰も殺してはいない……と思いたいけど。
「あらあら、ストーカーかしら?私をストーキングするなら、それ相応の代償を覚悟する事ね。フフフ……」
肩を小刻みに震わせて笑う影宮さん。
まんざらでもないんじゃないかと思ってしまうよ。
「美術準備室に何があるか知らないけど……この楽しいゲームが万が一終わってしまうと困るんだよ。嫌なやつを合法的に殺せるチャンスなんてないんだからさ」
その言葉は、ナニかが鏡に映り込んだ時と同じような悪寒を私に感じさせた。
冷気の塊が私の肌を撫でたような。