いつもの朝
いつもの日常
夏休み明けの始業式
いつも通りの学校で、お決まりのクラスの顔ぶれ。
朝のSHRが終わり
ぞろぞろと体育館に移動
内容は忘れたけど
ありがたい校長先生の話を聞き
また
ぞろぞろと教室に戻り席に着く。
始業式から
1・Aのクラス30名は全員出席。
一年生は2クラス
各30名。合計60名。
男女の比は 6:4で女子の勝ち。
二年生も三年生も各2クラスずつ
でも来年度の新入生はグッと下がって40名切るようなので、1クラスになる危機もある。
生徒数が少ないので
部活にも限りがあり
バスを使って隣町の高校へ進む奴もいるから、この高校の存在も危ないらしい。
エアコン完備の新校舎が、噂で終わらないように願おう。
「小山先生、夏休み中にカナダ行ったんだってー」
「マジで?」
「課題出しまくって自分は海外かよ」
うらやましいニュースが暑さを誘う。
カナダかぁ
カナダに行かなくてもガマンするから
エアコン入れて欲しい。
そんな事を思っていると
担任の内村が教室に入ってきた。
30代前半の数学教師だけど
どこからみても50代に近い残念な髪を持つ、可もなく不可もない我らが担任。
そして
その後ろから
もうひとり
担任より背の高い人影が現れた。