先生と私は、昨日と同じように、エレベーターに乗り、改札を通り抜け、ホームに並んで立ちました。






先生はやっぱり今日も無言です。




先生が何を考えているのかーーー不思議でしかたがありません。





でも、そんなことは、訊かないほうがいいし、訊かなくてもいいことだ、と私は思いました。





そこに電車がやって来て、私たちは乗り込みました。





ガラスに映った先生の顔は、昨日よりも疲れているように見えます。





修学旅行が近づいてきましたので、その準備で忙しいのでしょうか。




それ以外にもきっと、たくさんの仕事をしなければいけないのでしょう。






先生たちが、生徒の知らないところでどんな仕事をしているのか、私には想像もできません。