『春川について3』







ーーー今日は、驚いた。




仕事を終えて、夜9時近く、いつもの喫茶店で夕食をとろうと思ったら。



そこに、あの春川がいたのだ。





予想だにしなかった状況に、俺は一瞬、完全に魂が抜けてしまった。





なんとか自分を取り戻して、教師らしい対応をすることができた(と思う)が。





春川が相変わらず静かな声で言葉少なに答えるのを見ていると、すごく落ち着かない気分になってしまった。






俺はどうして、春川を前にすると、いつもの仮面を被っていられなくなるんだろう?





なんだか春川は、生徒という感じがしなくて、 一人の大人と向き合っているような気がしてしまうのだ。