「お前馬鹿か!解答まる写しじゃねえか!

遅れて出しといて、ふざけんなよ?

俺がこんなの受け取ると思ったか?」






俺は矢継ぎ早に言い、山田の頭をノートでべしっと叩いた。






「えーだって全然わかんないんす!

難しいですよこの問題集!」





「嘘つけ! お前そんなに出来ないわけじゃないだろ! この怠けもんが!」






俺はもう一度ひっぱたいてから、ノートを突き返した。






「もっかい全部解き直してから持ってこい。今週中だからな!」






「はーい……」






山田はしぶしぶ頷き、ばたばたと教室のほうへ駆け戻っていった。






まぁ、怠け者ではあるが、根は素直なやつだから、今度はちゃんとやってくるだろう。