ーーーあれから、一年と数ヶ月。
今日は、卒業式だ。
一年生、二年生と持ち上がりで担当した学年の卒業式。
彼らが三年生に上がるとき、俺は担当を外れて、新しく入学してきた一年生の担任になった。
べつに自分から希望したわけではなかったが、正直………ほっとした。
春川と接触しなくてすむようになる、と思ったから。
誰かが俺の心の中を覗いて、春川と引き離さなければならないと思ってくれたのだろうか。
そんな馬鹿げたことを考えてしまうほど、1年前の俺は、追い詰められていた。
自分の気持ちに。
勝手にどんどん膨れ上がって、制御不能に陥りそうだった気持ちに。
春川を意識しないようにしよう、と思えば思うほど、俺は春川のことを意識してしまった。
今日は、卒業式だ。
一年生、二年生と持ち上がりで担当した学年の卒業式。
彼らが三年生に上がるとき、俺は担当を外れて、新しく入学してきた一年生の担任になった。
べつに自分から希望したわけではなかったが、正直………ほっとした。
春川と接触しなくてすむようになる、と思ったから。
誰かが俺の心の中を覗いて、春川と引き離さなければならないと思ってくれたのだろうか。
そんな馬鹿げたことを考えてしまうほど、1年前の俺は、追い詰められていた。
自分の気持ちに。
勝手にどんどん膨れ上がって、制御不能に陥りそうだった気持ちに。
春川を意識しないようにしよう、と思えば思うほど、俺は春川のことを意識してしまった。