終電のひとつ前の電車に乗り、私たちは帰路につきました。





帰りが遅くなってしまったことを先生はひどく気に病んで、お母さんが心配してるんじゃないか、と申し訳そうに言ってくれましたが、




私はすでに「遅くなりそうです」とメールをしてあったので、大丈夫でした。





家に着いて部屋に荷物を置いて、お風呂に入ります。





その間ずっと、先生のことが頭から離れませんでした。





お母様の死を知って、自分のこれまでの行動を激しく悔やんで、泣きながら悲しんでいた先生。




どれほど辛い思いをしているのでしょう。




今も先生は一人の部屋で、後悔の念に苛まれているのかもしれません。





そう思うと、居ても立ってもいられないような気持ちでした。