「まぁ、お前ら高校生なんだから、良識で考えてもってこいよ」





「リョーシキってなんですか?」





「はっ!? そんなことも知らん奴は、お菓子なし!!」





「えーっ、ひでえ!!」






また、どっと笑いが沸き起こりました。




他の先生たちも、くすくすと笑っています。





藤森先生が、先生たちからも好意的に見られているのが分かりました。






「もう質問はないな?

先生がた、なにか連絡ありますか?


……はい、じゃあ、これで解散にします。

修学旅行委員は、このあと残って前に来るように」






号令が終わると、クラスのみんなは一斉に出口に向かいました。