しばらく思考停止してから、僕は「えっ」と驚きの声を上げる。







「まっ、まだ早い!?


ってことは、可能性があるってこと!?」






「あははっ、ザッツ・ポジティブ・シンキング!!」







大河原がお腹を抱えて、ひぃひぃ言いながら涙目をぬぐった。






「………もー、林くん、突飛だなぁ」





「う………僕的には至極まじめに考えてるんだけど、緊張のあまり、口が勝手に………」





「緊張してんの」





「そりゃするよ! 大河原さんと喋ってるんだから!!」





「あっははー、どんだけ正直なの!?」






大河原さんが、またもやお腹を抱えた。



そして涙目で僕を見上げる。






「………ま、ちょっと、一緒のお墓にってのは、展開早いけどさ」





「う、忘れてください………」





「でもまぁ、林くんの気持ちは伝わってきましたので」





「え、ほんと? 恥ずかしい……」





「ははっ、いまさらだから!!」






大河原さんは大笑いしながら、ばしばしと僕の背中を叩いてくる。





けっこうな力で叩かれているというのに、僕は照れるような、嬉しいような、くすぐったい気分だ。