ぷっ、ぷろぽーずっ!?




僕は慌てて手をぶんぶん振る。







「いえっ、滅相もございません!!

思わず本心が出てしまいました!!」






「てゆーか本心なんだ!?」






「本心は本心ですが、あまりにも脈絡がない発言だと自覚はしてます!」







僕は敬礼したいくらいの気持ちで、必死に弁解をした。






恥ずかしい、恥ずかしい。




今日初めて喋った相手に、プロポーズまがいの言葉を………。





あぁもう、僕は昔から、テンパると自分でも何を言い出すか分からないのだ。





そのせいで親には叱られ、友達にはからかわれ、クラスメイトには馬鹿にされ、苦い思い出ばかりだ。







…………でも。




大河原さんは、僕のことを馬鹿にしたりはしなかった。






それどころか、いたずらっぽい目で僕を見て、なんと、こう言ったのだ。






「さすがに、まだちょっと早いね?」