木洩れ陽に彩られた大河原さんの小さな顔を見つめ返しながら、僕の頭は高速で回転する。





ーーーこのままでは、大河原さんは行ってしまう。




せっかく、こんなふうに話す機会がおとずれたのに。




こんなに近くで大河原さんを見ることができたのに。





このまま、もとのように、大河原さんを遠くから見ることしかできなくなるなんて。







ーーーそんなのはいやだ!






僕は、大河原さんの手をぎゅうっと握りしめた。





そして、深呼吸をする。






さぁ、言わなきゃ。








「……………す………」






スキデス。







「………………つ…………」






ツキアッテクダサイ。