「…………はっ!?」






大河原さんが、きれいなアーモンド形の目をまんまるに見開いて、すっとんきょうな声で叫んだ。





僕は、自分の言ってしまったことに気がついて、ぼっと顔が赤らむのを感じた。




でも、時すでに遅し。






「えっ、これ?


この輪ゴムが欲しいの?」






「えっ、とー、あー、うん……。


いらないんなら、記念に………」






「はっ!? なんの記念!?」






「えっ!? うーんと………お、お近づきの記念?」






「誰と誰の」






「えと、大河原さんと僕の………」







ーーーあぁ、だめだ。




喋れば喋るほどに墓穴を掘ってしまって、僕の顔は恥ずかしさのあまり燃え上がってしまいそうだ。