「ふぅん。斉藤くんて、こういうの聴いてんだ」
ふるふる。
「あっ、てか、だからその髪型なんだ」
ふるふる。
斉藤くんの髪は、いまイヤホンから流れているバンドのボーカルのヘアースタイルとおんなじなのだ。
「他にはどんなバンドとか聴くの?」
ふるふる。
「どういうとこがいいの?」
ふるふる。
ーーー斉藤くんは、やっぱり何も言ってくれない。
なんだよー!!
自分の好きな音楽のことくらい、話してくれてもいいのに!!
あたしはだんだん、なんというか、悔しくなってきた。
ずいぶん心を開きはじめてくれてる気がするのに、いつまでたっても言葉だけが引き出せない。
こんなに頑張って声をかけてるのに、斉藤くんからは返してもらえない。
あぁ、斉藤くんの声が、聞いてみたい。
ふるふる。
「あっ、てか、だからその髪型なんだ」
ふるふる。
斉藤くんの髪は、いまイヤホンから流れているバンドのボーカルのヘアースタイルとおんなじなのだ。
「他にはどんなバンドとか聴くの?」
ふるふる。
「どういうとこがいいの?」
ふるふる。
ーーー斉藤くんは、やっぱり何も言ってくれない。
なんだよー!!
自分の好きな音楽のことくらい、話してくれてもいいのに!!
あたしはだんだん、なんというか、悔しくなってきた。
ずいぶん心を開きはじめてくれてる気がするのに、いつまでたっても言葉だけが引き出せない。
こんなに頑張って声をかけてるのに、斉藤くんからは返してもらえない。
あぁ、斉藤くんの声が、聞いてみたい。