子どもたち用にお野菜スープとパングラタンを作った。
二人とも離乳中期食のため、多少柔らかな固形はあるものの、基本はドロドロメニューだ。

純誠くんは自分の分を3分の2程度食べ、あとはおっぱいがいい様子。
食いしん坊・みなみは離乳食のおかわりをして、まだ食べ続けている。


「ホント、美保子さんが教えてくれたおかげで保育園も決まったし、お陰さまで職場復帰できるよー。本当にありがとう!」


私はみなみの口にグラタンをスプーンで押し込み、あらためてお礼をする。


「私は何にもしてないわ。でも、お仕事に戻っても、たまに遊んでね。私も純誠も待ってるから」


「勿論だよ!こちらこそ遊んで!土日は休みだし!」


妊婦時代からの戦友、美保子さん。
彼女とはずっと、いい友達でいたい。


「あー、あばばば」


グラタンを平らげたみなみが不満そうな声をあげた。
次はおっぱいのようだ。

私はみなみの口を拭き、最近覚えさせたスパウトマグで麦茶を飲ませると、みなみを抱き上げた。