ゼンさんがみなみを抱き上げ、膝の上でお座りさせた。


「みなみ、大きめなんだろ?それも寝返りに時間がかかるポイントじゃないか?」


「そうかも。美保子さんちの純誠くんなんか、5ヶ月の頭くらいからコロコロ寝返りしてたもん」


純誠くんはみなみより半月月齢が上だけど、小柄だ。


「みなみ、すごいね。えらいね。今度ママにも見せてよ」


ゼンさんの上に前屈みで座るみなみはお相撲さんか、はたまた鏡餅みたいだ。
ムチムチまるまるといった雰囲気で鎮座している。

お座りももうじき完成かな?


「さあ、今日はもう一個はじめてのことがあるんだよー。ゼンさん、仕度するからみなみを見ててね」


私はみなみを預けて、お昼ごはんの準備にキッチンへ向かう。
私とゼンさんのお昼は簡単にあんかけ焼きそば。

今日はみなみの分もある。